自動車に装備しているバッテリーは、エンジンルーム内に装備されている事が多いですが、1BOX系の車は運転席もしくは助手席の椅子の下。軽ハコなどは荷室などの床下。またトランクルームに装備されている場合もあります。
また、輸入車の中には、かなり特殊な箇所に装備されている場合もあります。 (後部座席の下や助手席の足元など)
ちなみに・・・
車の取り扱い説明書にバッテリーの装着場所が記載されていますので、バッテリーを一度も見たことの無い人は、確認の意味でも一度はご覧になってみてください。
バッテリー(蓄電池)は乾電池と同じように、「+極」と「-極」があり、バッテリーの「+」端子から電気が流れ出し、各電装部品を通り、ボディーの金属部分を流れて「-」極へ流れています。
つまり自動車の金属部分は「-」極となっており、またこれを「ボディアース」と言います。
(※外車の一部にボディが「+」極になっている車両もあります)
バッテリー端子は、「+」と「-」では端子の大きさが異なり、「+」の方が端子が大きくなっています。
また、バッテリーは寒さに弱く、低温下でのバッテリーの性能は、著しく低下してしまいます。冬を目前にして、「バッテリーが弱っているな~」と感じたら(エンジンの始動で、セルモーターの回り方に勢いが無いと感じるなど)、早めにバッテリーを交換されることをお勧めします。
ちなみに・・・
寒冷地仕様の車に大容量のバッテリーが装備されているのは、こういった理由があるからです。
同じバッテリーでも、使用条件、使用環境、メンテナンス(日常点検)、車両側の充電装置、取り付け場所などの要因によって寿命はまちまちですが、乗用車ではバッテリーの交換の目安は約3年とアドバイスさせていただいております。
※アイドリングストップ車で走行距離が少ない車の中には、2年もたないものもあります
寿命を過ぎて使用し続けると、液量の減りの増加、バッテリー内部の極板の劣化が進みますので早めの交換をお勧めします。
バッテリーあがりの原因には、ライトの消し忘れ・車両の長期放置などの過放電、バッテリーの寿命、発電機(オルタネータ・ダイナモ)の故障など色々な原因があります。
過放電の場合には、充電すれば問題ないケースがほとんどですが、予想外のバッテリーあがりの場合には、発電機や電装品の故障・漏電なども考えられますので、バッテリーを交換する前には、必ず点検を受けることをお勧めします。
ちなみに、過放電によるバッテリーあがりでも、出来ればバッテリーを新品交換されることをお勧めします。過放電によるバッテりーあがりは、バッテリーの性能を著しく低下させる恐れがあります。(※特に冬期前は要注意!)
・極性
バッテリー端子には「+」と「-」がありますが、交換などで端子を脱着する場合には、必ず「-」から脱着し、「+」と「-」を間違えないように取り扱ってください。
「+」と「-」の端子は、誤って接続しないよう大きさが違います。もし、「+」と「-」を間違えて接続してしまうと、ショート(火花が飛ぶ)だけでなく、ヒューズ切れやコンピュータの故障、車両火災に至る危険性もありますので、十二分に注意してください。
また、端子脱着の際は、工具が「+」端子に接触しないように十分注意してください。
・バッテリージャンピング
バッテリーあがりなどで、バッテリーケーブル(ブースターケーブル)を使って他車のバッテリーから電源を供給してもらう始動補助の事を「バッテリージャンピング」と言います。
バッテリージャンピングを行う際には、
①バッテリーあがりの車の「+」端子
②救援車の「+」端子
③救援する車の「-」端子
④バッテリーあがりの車の「-」端子やエンジンブロック
といった手順で、バッテリーケーブルの接続を行ってください。
※取り外しの際は逆の手順
また、救援する車のバッテリー電圧が12Vか24Vかをよく確認し、バッテリーあがりの車と電圧が同じであることを確認した上でケーブルの接続をしましょう。
もし電圧が異なる場合には、絶対に接続しないようにしてください。
※トラックなどの商用車では、バッテリー電圧が24Vになっていることがあります。
国産車用のバッテリーはJIS規格商品であり、バッテリーサイズや性能などの規格(バッテリー規格)は、6~7桁の数字とアルファベットの記号で記載されています。
また、バッテリーに記載されているバッテリー規格は、「44」、「B」、「19」、「L」に区分され、それぞれの数値や記号には、きちんと決まった意味があります。
まず、頭の「44」という数字。これは、バッテリーの総合性能・容量を表します。数値が大きいほどバッテリーの性能・容量・パワーが上がります。つまり、この数値が大きいほど高性能で逐電容量が大きいということです。
ちなみに、
「28B17R」のバッテリーを「34B17R」へ、
「38B19R」のバッテリーを「44B19R」へ、という感じで交換すれば、見た目の大きさを変えずに、バッテリーの性能を上げることができます。
※カーオーディオのグレードアップや、ナビ・TVなど、電装系アフターパーツを多く取り付けられている方もバッテリーの容量アップをお勧めします。
そして次の「B」という記号。
これは、バッテリーサイズを表します。
A → 幅127mm 高さ162mm
B → 幅129mm 高さ203mm
D → 幅173mm 高さ204mm
という規格になっています。
ちなみに、ここの区分が違うと、バッテリー端子の大きさも異なります。バッテリーを購入される場合には、ここの区分は変えないように注意してください。
それから「19」という数値。
これは、バッテリーの長さ(概寸法)を表します。
「17」だと約17cm。
最後の記号の「L」は、端子の極性位置を表します。
+と-の端子の位置を表していて、バッテリーを横にして端子を奥に見て、
+端子が右にくると「R」、+端子が左にくると「L」です。
バッテリーを交換する場合には、この記号を間違えないように。
「R」と「L」を間違えて装着してしまうと、最悪の場合は車両火災に繋がる危険性があります。
バッテリーの「+」は、「-」より車両側ボディの外側から遠くになるよう設定されています。(車両の内側へ向けて「+」端子が設置されるようになっている)
これは、事故などの際に、破損したボディの金属部分と「+」端子が接触し、ショートや車両火災にならないように、という配慮からこうなっています。
端子コードの長さがあるので間違えて装着するには無理がありますが、取り付け時には十分注意してください。
バッテリー液が不足すると、バッテリー本来の性能が出せません。バッテリーの横から液量のチェックをして、「LOWER LEVEL」より少ない場合は補充液を足してください。
◆注意◆
バッテリー液の補充の際は、絶対に「UPPER LEVEL」より上にならないようにしてください。液の入れすぎはバッテリー液の噴き出しの原因となり、バッテリー周辺の腐食の原因となります。
※メンテナンスフリー「密封タイプ」のバッテリーは、補充の必要はありません。また、無理にフタを開けたりしないようにしてください。
燃費改善のために自動車メーカーで開発・導入が進められている車のことです。
「発電制御車」等、メーカーによって呼び名が異なっています。従来の車と違い、充電量が不足しているときは制御コンピュータが感知し発電を指示。発電機を回してバッテリーを充電します。一定量充電されると充電停止を指示。エンジンにかかる負担を軽減させ燃費向上につなげます。低排出ガス車50%及び75%の乗用車のほとんどが充電制御車になっています。
充電制御車の性能を発揮させるには、短時間で効率良く充電できるバッテリーを選ぶ必要があります。充電制御車用のバッテリーは、普通のバッテリーと比べて素早く充電する能力が備わっています(充電回復性能が高いもの)。
信号待ち等の停車中にエンジンが止まる車をご存じでしょうか。停車中にエンジンを停止することで、燃費を向上させる機能が付いている車がアイドリングストップ車と呼ばれています。
アイドリングストップ車のバッテリーは、充電制御車以上の性能が必要であることはもちろん、現在の主流のバッテリーになっているといっても過言ではありません。
特にエアコンを頻繁に使用する夏場などは、発電機(オルタネータ)の使用も増える為、バッテリーは放電蓄電を繰り返します。自動車のエアコンは家庭用エアコンと違ってコンプレッサーはエンジンの回転によって駆動されていますが、送風の為のファンはバッテリーの電力を使用するので、バッテリー環境としては過酷極まりないです。
アイドリングストップ車には、必ずアイドリングストップ車専用のバッテリーを取り付けてください。
M42、Q55等の表記がされているバッテリーがアイドリングストップ車用です。
また、
アイドリングストップしなくなった、
アイドリングストップのランプが点滅している
等の状態になっている時は、バッテリーが弱っている可能性が高いです。
すぐにバッテリーあがり状態にはならないと思いますが、早めのバッテリー交換をお勧めいたします。
今や当たり前になっている、ワイヤレスキーリモコン。
キーフリーシステム等の呼び名があり、盗難防止のイモビライザー機能がついているのがほとんどです。
カバンから出すことの無くなったキー。問題があるとすれば・・・。
そう、
キーバッテリー(キー電池)の寿命を迎えた時ですね。
キーバッテリーが寿命を迎えると、
◆ボタン(もしくはドアハンドルに手をかける)でドアが開かない
◆キーリモコンがきかない、ボタンでドアが開かない
◆プッシュスタートボタンを押してもエンジンがかからない
◆カギ穴でカギを開けたら、盗難防止機能が働いてエンジンがかからない
などの状態になります。
当社では、ほとんどのキーバッテリー(キー電池)を常時在庫。
・ダイハツ、トヨタ、ホンダ、日産、スバル、マツダ、スズキ、三菱、いすゞ、日野、三菱ふそう
ワイヤレスキー(キーフリーシステム)の不具合が起こった時も、弊社をお尋ねください。
お電話でのお問合せは
072-971-2345
で受け付けております。
お問合せフォームは24時間受付をしておりますのでお気軽にお問合せください。
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